もうすぐ卒業式ですね。
うちの子供の小学校では卒業式での謝辞がありません。
その代わり、最後の授業参観後の懇談会で、
保護者代表から先生方へ「お礼の言葉」を述べることになっています。
私は、長男が小学校6年生の時にその保護者代表をしました。
文章を作る際は、小学校卒業式での謝辞の例文を調べ、自分なりにアレンジして作成しました。
今回は、私が実際に読んだ「お礼の言葉」の文章をご紹介します。
私と同じようにお礼の言葉を読むことになった方の参考になれば、と思います。
卒業式での謝辞の書き方についてもまとめてみましたので、ぜひご覧ください。
小学校での謝辞の書き方は?
謝辞やお礼の言葉、どうやって書いたらいいのか?本当に悩みますよね。
でも、謝辞などの文章は構成が大体決まっているので、構成に沿ってお子さんの場合の
エピソードなどをあてはめていけばOKです。
謝辞を書く用紙には「式辞用紙」というものを用います。文房具店などで購入できます。本来は毛筆で書きますが、現在はパソコンで印刷する方が多いようです。
謝辞の構成
謝辞は保護者から小学校への感謝を伝える言葉です。
お世話になった小学校の先生方や職員の方への感謝の気持ちを文章にしていきます。
小学校での謝辞は、1000文字くらい、3分程度で読めるくらいがよいのではないかと思います。
過去の謝辞を参考のために借りられることもありますので、小学校に確認してみてくださいね。
≪謝辞の構成≫
①冒頭の文章
(例)僭越ではございますが、卒園児保護者一同を代表いたしまして、一言、御礼の辞(ことば)を述べさせていただきます。
②季節の挨拶の言葉
(例)やわらかな日差しに、花のつぼみもふくらみ始めるこの佳き日に
③先生方、来賓の方々へのお礼の文章
(例)私どもの子どもたちのために、このように感動的で心温まる卒業証書授与式を執り行っていただきまして、誠にありがとうございます。
校長先生をはじめ諸先生方に、保護者一同厚く御礼申し上げます。
ご来賓の皆様におかれましても、お忙しい中でのご臨席、また温かいご祝辞を賜り、誠にありがとうございます。
④子供が入学した頃のエピソード
(例)思い起こせば、満開の桜のもと、小学校の門をくぐった6年前の入学式。あの頃のまだ小さかった子どもたちの姿が、つい先日のことのように思い出されます。
⑤小学校行事でのエピソード
いくつかの行事についてを簡単に取り上げ、特に思い出がある行事については少し長めに書く。この部分に具体的なエピソードを盛り込むことで、個性的で感動的な文章に仕上げる。一般的すぎずに、かといって個人的すぎない、みんなが共感できる内容で、心に残っていることを書くとよいと思います。
⑥卒業する子どもたちの成長した様子
(例)子どもたちは、今日、この思い出多き学び舎を飛び立ってまいります。この先、大きな壁にぶつかることもあるかもしれません。ですが、○○小学校で培ったことを胸に、どんな困難も力強く乗り越えていってくれるものと信じております。
⑦先生方へのお礼とこれからへのお願いの文章
(例)本日、こうして卒業の日を迎えられたのも、先生方が時に厳しく、時に温かくご指導くださったおかげと深く感謝しております。子どもたちはこの○○小学校を卒業いたしますが、
先生方、ご来賓の皆様には、どうぞ子どもたちの将来を、いつまでも見守ってくださいますようお願い申し上げます。
⑧締めの文章
(例)最後になりますが、○○小学校の今後の益々のご発展と、校長先生をはじめ、諸先生方のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、御礼の辞(ことば)とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
⑨日付、代表者氏名
(例)平成○○年○月○日 保護者代表 ○○ ○○
できあがった文章は、できれば学校の先生(教頭先生など)に文章をチェックしてもらうと安心ですよ。
◆私が実際に読んだお礼の言葉の文章です。
「お礼の言葉
本日は、この○○小学校○○名の6年生の保護者を代表いたしまして、お礼の言葉を述べさせていただきます。
早いもので、まだ小さかった子供たちが入学してから、6年という月日が経ちました。
大きなランドセルを背負い、桜の花でいっぱいの小学校の門をくぐっていったことが、昨日のことのように思い出されます。
高学年のお兄さん、お姉さんにお世話されながら過ごした1年生。その日の学校での出来事を、目をキラキラと輝かせて話す子供たちがとても可愛らしかったです。
2年生では、○○小学校の○周年という記念すべき式典に参加する幸運に恵まれました。
そして、3月11日には東日本大震災がありました。子供たちの命を守り、無事に私たち保護者の元へと返して下さった先生方には、感謝してもしきれない気持ちでいっぱいでした。
3年生の運動会では、ソーラン節を堂々と舞う姿に成長を感じました。
部活動やクラブ活動にも参加して、上級生の仲間入りをした4年生。2分の1成人式では、思いがけず心のこもったお手紙と素敵なプレゼントをもらい、感激したことを思い出します。
5年生の宿泊学習では、友達と協力することの大切さを学びました。
また、運動会では、初めての組体操、騎馬戦に参加しました。まだ5年生になったばかりの子供たちに、そんな難しそうな競技がこなせるのか、見ている私たち保護者も緊張したものです。
ですが、そんな心配は無用だったようで、応援団や係りの仕事までも頑張る横顔は、上級生になった自信と誇りに満ちていました。
そして、6年生。
暑い中、精一杯力を発揮した最後の運動会。最上級生として、迫力のある組体操を作り上げ、みんなの心が一つになった瞬間には、感動で胸が熱くなりました。
修学旅行は、残念ながら二日間雨でしたが、子供たちは忘れられない素晴らしい思い出を作ることができました。
12月に行われたマラソン大会では、最後まで力強く走り抜く姿が立派でした。
様々な行事を経験していく中で、友達を思いやる気持ち、努力することの大切さを教えていただきました。
そして、子供たちを通して、私たち保護者も一緒に成長させてもらっていたことに気づかされました。
先生方には、子供たちの個性を伸ばしながら、一つ一つ丁寧に、熱心にご指導いただき、心から感謝しております。本当にありがとうございました。(礼)
4月から中学生になりますが、時には悩み、立ち止まることもあるかも知れません。
誠に勝手ではございますが、どうかこれまで通り温かく見守って下さいますようお願い致します。
最後になりましたが、○○小学校の今後の益々のご発展と、校長先生をはじめ諸先生方のご健康とお幸せをお祈り申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。
平成○○年○月○日 保護者代表 ○○○○」
私の場合は、授業参観後にお礼の言葉を読みましたので、私一人で読むのではなく、一緒に役員をしていたメンバーで読むところを分けて読みました。
役員のメンバーに、文章に入れたいエピソードの意見を聞きながら作成しました。
私のように、卒業式以外の場でお礼の言葉を読むなら、複数名で一緒に文章を作って一緒に読むのもよいと思います。
謝辞を読む時のポイント
文章が出来上がったら、いよいよ読む練習です。
本番までに、とにかく何度も声に出して読んで、スラスラと読めるようにしておいたほうがいいですね。当日、壇上に上がる流れも含めて、想像しながら練習するとよいでしょう。
何度か読むと、自分のつかえやすい箇所がわかってきますので、その部分は特に念入りに練習しておきます。
私が読むときに気をつけたポイント!
・読む前と読んだ後、文中の(礼)の部分で一礼をする。
・ゆっくりめのペースでハッキリと読む。
私もそうでしたが、本番はやはり緊張します。
緊張してしまうと、どうしても早口になってしまい、つっかえつっかえになってしまいます。
それではせっかく練習しても台無しですよね。
まずは深呼吸して気持ちを落ち着かせ、ゆっくりと読むようにするといいですよ!
まとめ
いかがでしたか?
謝辞やお礼の言葉を頼まれることなんてそうそうありませんので、本当に悩んでしまいますよね。
でも、卒園式の謝辞を任されるのはとても光栄なこと。お子さんにとっても、きっとよい思い出になるはずです!素敵な謝辞の文章を完成させてくださいね。
卒園式当日の謝辞が感動的なものになりますように。。。